結婚式のビデオ・DVD撮影の話
こんにちは、アベニールの山﨑です。
今回は「結婚式のビデオ撮影を友人や家族に依頼する時の注意点」というお話です。
そんな時に友人や家族にビデオ撮影をお願いされる新郎新婦さんもいらっしゃいます。
今回はそんなお二人に向けた結婚式のビデオ撮影に関するポイントと、撮影する人に伝えておくべきポイントなどをご紹介します。
結婚式のビデオ撮影とは?
結婚式のビデオ撮影(記録撮影とも言います)は、結婚式当日の様子を記録した映像のことです。
今はDVDやブルーレイで保存するのが一般的ですね。
結婚式が終わってから二人で見返したり、友人からのメッセージなども入った内容が多いこともあり、結婚式が終わってから余韻に浸ることもできます。
また、家族で見返したりすることで「この時はあーだった、こーだった。」など、笑いと感動をもう一度家族で楽しむことができる。
それがビデオ撮影(記録撮影)を残すメリットの一つです。
式場で依頼する時の料金
どこの結婚式場でも依頼することができるビデオ撮影。
映像の打合せでオプションとして選ぶ項目の中の一つです。
一般的な式場では、8万円〜20万円と幅広い価格設定があります。
普段の生活でビデオ撮影する機会はあまりないですよね?
そんなこともあり、、
・ビデオに10万とか出したくない。
・友人も頼んだけど見ないって聞く。
そんな意見があるのも事実です。
では、次に友人や家族へビデオ撮影をお願いするときのポイントをご紹介していきます。
友人や家族がビデオ撮影する為の機材
記録する為のメディア(SDカードなど)
三脚(手ブレ防止の為)
これがあれば撮影することができます。
今の時代、ご家族の方であればお持ちの方は多いんじゃないでしょうか?
もし、誰も持っていない。。という時は、ビデオカメラをレンタルすることができるサービスもあります。
一泊で〇〇円という料金設定が多いですが、そんなに高価な機材は求めていないと思いますので、一万円あれば十分なビデオカメラがレンタルできると思います。
挙式の撮影ポイント
チャペル式の場合、基本的に参列する友人、家族は着席することが原則です。
※中には立って撮影してもいい式場もありますが、どちらかと言うと少ないです。
着席して撮影すると言う事は、お二人が見える場所でないと撮影することが難しいということ。
ここで大事なのが、どの席に座るか?ということです。
おすすめな場所は、バージンロード側に座ること。
入場、セレモニー中、退場など、挙式で重要なシーンを真ん中付近から撮ることができます。
バージンロード側であれば、前の人が邪魔になる事は少なく、ちょっと手を伸ばせば真ん中から撮影することができますね。
家族だと座る位置が前の方になりますので、場所の確保は容易にできると思います。
一方、ご友人の場合は親族が入場した後に挙式会場へ案内されますので、撮影場所を確保するのに注意が必要になります。
友人もゲストなので、あまり要望を出すのはおすすめしたくないですが、よほど仲の良い関係であれば、できたらここら辺が撮りやすいからお願いします!と一言伝えておくと良いかもしれないです。
ただし、当日にならないと座れる場所は分からないこともありますし、イレギュラーな事が起こるのも結婚式です。
絶対…ではなく、できればバージンロード側からお願いする。という形で伝えてみる方がいいでしょう。
神前式の場合
神社で行う神前式の場合、そもそも列席者のビデオ撮影が禁止されていることもありますので事前に確認しておきましょう。
神様の前で行う神聖な儀式なので、形式通り執り行うことを重視している神社もあります。
固定された場所から撮影が許可されていたり、自由に撮影して良いなど、意外と神社によって違うこともあります。
神前式は基本的に親族のみで行います。
一部の式場では、友人も参列して良い神殿を設けていることもあります。
披露宴の撮影ポイント
披露宴は約二時間半あります。
ずっと録画しっぱなし…ということはプロのビデオカメラマンでも行いません。
大事なセレモニー、入場、挨拶、イベントなどの要所は撮影しつつ、全体の雰囲気やインタビューなどを撮影していきます。
入場シーン
どこから入場するかを事前に確認しましょう。
披露宴会場によって、入場口がゲストと違う場所から新郎新婦入場の場合があります。
ビデオカメラのズーム機能がある場合、最大でどの位の距離がズームできるかも事前に確認しましょう。
一般的なデジタルカメラの光学ズームの場合、倍率を上げるほど画質が落ち、手ブレしやすくなります。
入場口から数メートル離れた位置から撮影し、入場シーンが撮れたら高砂近くへ移動して新郎新婦が歩いてくるのを撮影します。
追っかけてばかりだと、新郎新婦の背中だけ写ってしまう。。といいことを避けるポイントですね。
スピーチ系の撮影ポイント
新郎新婦挨拶、来賓挨拶、友人スピーチなどがこれに当てはまります。
1番の撮影ポイントは高砂付近から話している人へ向けてカメラを構えることです。
あまりカメラを動かしすぎるのも落ち着かない映像になりますので注意しましょう。
スピーチ系の撮影は話している人、それを聞いている新郎新婦、ゲストをゆっくり撮影することがポイントです。
乾杯シーンの撮影
スピーチ系の撮影ポイントと基本的に同じですが、ゲストが撮影する場合、席を移動することも難しい(お祝いの乾杯ですから…)こともあります。
ここでは三脚を利用して、高砂付近に固定する。
もしくは、撮影者の席で撮影してゲスト目線の雰囲気を撮影するのもいいと思います。
乾杯後は自由にビデオ撮影する人も動けますので、新郎新婦に乾杯しに行くのもおすすめです。
ただし、ここからお料理がスタートします。
撮影者もゲストですからお食事は召し上がって頂きたいですよね。
ケーキ入刀の撮影
披露宴で代表的なイベントの一つ、ケーキ入刀です。
ここでは新郎新婦の近くへゲストが集まってきます。
この時のポイントととして二つ。
まず、ケーキがどのタイプなのか?という点があります。
生ケーキの場合
食べられるケーキに入刀するパターン。こちらの方が多いです。
生ケーキの場合、ゲストから見て新郎新婦の顔は見える位のケーキの高さなので真正面少しだけ新郎よりの位置、もしくは新婦側の位置から撮影するとキレイに撮れます。
スポットライトが当たることもあるので、露出(画面の明るさ)に注意が必要です。
もう一つ、レンズの特性として意識するポイントがあります。
それは、カメラから近いものほど大きく写り、遠いほど小さく写るというレンズの特性があります。
スマホで自撮りする時にしませんか?
小顔効果!と言って一歩さがることで、他の人より顔が小さく写ります。
これも踏まえて、ケーキ入刀や挙式シーンも含めて新郎側から撮影することを意識する場合もあります。
あとは全体の雰囲気がわかるように、新郎新婦さんだけでなく、ゲストも一緒に映るように撮影することもあります。
イミテーションケーキの場合
イミテーションケーキとは、作り物のケーキで入刀するセレモニー用のケーキのことです。
新郎新婦よりも背が高くなっていることもありますので、二人のどちらかと顔が見えない場所も出てきますので、どこから撮影するかもポイントになってきます。
この場合、お嫁さん側からスポットライトが当たるケースもありますので、真正面ではなく斜めから撮影します。
ライトの光の強さによって白トビしたりすることもあるので注意が必要です。
スクリーン上映中の撮影
プロフィールムービーや余興映像などで上映される映像演出です。
スクリーン上映中は披露宴が暗くなることが多いです。
一方、お料理は運ばれてきます。
この場面でビデオ撮影で撮りたい場面は、
・それを見ている新郎新婦の表情
・それを見ているゲストの表情
特にプロフィールムービーはご両親が涙する場面も多い為、プロカメラマンは新郎側のシーン、新婦側のシーンに応じてご両親の反応を撮影しに行きます。
暗くなっている会場で表情を写すことができるポイントは、画面側に立つとスクリーンの明るさが撮りたい相手の顔に光が当たる所で撮影します。
あとはカメラ機材の性能によって差がでる部分でもあります。
お色直しの入退場
一回、もしくは二回のお色直しがあります。
新婦さんの次に新郎さんが退場する流れになります。
この時は高砂の横で一緒に退場する方を呼び、少し話や写真撮影の時間をとって退場となります。
お色直しの退場アナウンスが流れたら、高砂へ行き撮影。
その後、歩いて扉の方まで移動するので歩いていく方向(導線)側から撮影すると新郎新婦、および一緒に退場される方の表情を撮影することができます。
入場シーンはどこの扉から出てくるのかを確認する事です。
もし分からない場合は、キャプテンに聞くと教えてくれます。(新郎新婦を先導している方です)
入場シーンも同様、登場したら高砂へ歩いていきますので、歩いていく方向から撮影すると新郎新婦の表情を撮影することができます。
フォトサービスやデザートブッフェ
ゲスト参加型のイベントは動きやすいので撮りやすいシーンです。
ただ、ここでもずっと画面が動いていると騒がしい映像になりがちなので、三脚で固定しましょう。
三脚での撮り方
毎回同じ撮影方法ではなく、上記の二つを組み合わせて撮影することで、より見やすい映像が残せます。
新婦の手紙
披露宴のクライマックスである新婦の手紙。
一気に会場の雰囲気も変わりますので、撮り逃したくない重要なシーンです。
メインは花嫁さんが手紙を読んでいる場面を撮影します。
余裕があれば、ご両親が聞いている様子を撮影すると、より臨場感が伝わってきます。
ただし、花嫁さんとご両親の距離が離れている場面もありますので、無理に両方撮影するよりは、花嫁さんメインで撮影した方が失敗は少なくなります。
花束贈呈
お手紙を読み終えたら花束を持って、新郎新婦はご両親の元へ歩きます。
ここで席を立つことができるのであれば、ご両親側(新婦側の親側)の横辺りで撮影します。
すると、歩いてくる新郎新婦を撮影し、花束を渡すシーンでは花嫁さんとご両親の表情を撮影することができます。
また、ここでズームすることで、花嫁さんの奥にいる新郎さんとご両親も撮影することができます。
披露宴会場によってはゲストテーブルから背中しか見えないことも多いので、どんなやり取りが行われているか撮影する為には横から撮影することがポイントです。
最後の挨拶
両家代表挨拶、新郎挨拶で披露宴は締めくくりです。
最後の挨拶シーンは結構色々な場所からでも撮影できますが、やはり表情を写したい場面です。
ここでポイントとして気をつけるのが、マイクの高さ、マイク装花がある場合です。
マイクに花やリボンが付いていたりすることもあるのですが、カメラマンからすると結構邪魔に思えます(お花屋さんゴメンなさい)
要するに、マイクの高さや装花で顔が隠れてしまうということです。
それを避ける為に撮影する位置を斜めから、もしくは横から撮影します。
話している人、並んでいるご両家、聞いているゲストまでゆっくり写すことが出来たら完璧ですね。
万歳がある場合はゲスト側を広く写すことです。
最後の退場シーン
退場する扉が分かっているとベストです。
式場によって、最後ゲストテーブルをラウンドして退場する場合もあれば、並んでいた場所からすぐ退場口に移動する場合があります。
最後は司会者から盛大な拍手をお送りくださいー!とアナウンスがあるので、拍手が鳴り止むめで撮影しておきます。
エンドロールがある場合
新郎新婦が退場した後にエンドロールを上映する場合、先ほどのスクリーン上映中の撮影ポイントと同様、スクリーン画面・見ているゲストを写す。
お見送り
ゲストが退出する出口に新郎新婦が待っています。
全部撮影すると15分~30分ほどになるので、断片的に撮影することもあります。
この場面は撮影する位置を変えることです。
新郎新婦目線、ゲスト目線など、三方向くらい撮影すると見やすい映像になります。
ビデオ撮影時の音声について
というビデオ撮影の流れとポイントをご紹介させて頂きました。
結構色んな部分を意識しながらビデオ撮影しないと撮り逃したりする可能性があることもお分かり頂けましたか?
あと、大事なポイントが一つ。
それは「音声」です。
ビデオ撮影には音声が収録されます。
一般的な家庭用ビデオカメラの場合は本体にマイクも付いているのですが、カメラに近いほど音は大きくなります。
つまり、撮影している人の声が1番大きく収録されることになるのです。
つい、ご家族や友人だったら「おめでとう〜」と、声をかけたくなりますが、そこはグッと我慢しないと、撮影している人の解説ビデオみたいにしゃべり声の方が気になるビデオになってしまいます。
ビデオ撮影を頼む時
ご友人やご家族にビデオ撮影を頼む時、気をつけておきたいポイントがあります。
まず、本人がやりたいと思っているかが重要です。
・あまりビデオ撮影を行ったことがない。
・子どもも一緒に参加している。
という場合は、依頼することで負担になることになります。
あくまでもゲストなので、お祝いをしに来てもらっていることを忘れないようにしましょう。
お礼を忘れずに
運動会やおゆうぎ会のビデオ撮影とは違い、ずっと撮影したり場所を場面ごとに移動しなければならないのが結婚式のビデオ撮影です。
お料理もまともに食べることができないこともありますので、お礼はしっかり行うのが最低限のマナー。
最低1万円、むしろご祝儀をそのままお返しできる金額はお渡ししていいと思います。
本人からすると、ご祝儀払って料理もろくに食べれず、披露宴中ずっとビデオを構えていなければなりません。
お礼はしっかりと行いましょう。
結婚式で後悔しない為に必要なこと
実は結婚式で後悔したランキングに、ビデオ撮影の件が入っているのご存知ですか?
そんな理由があり、やっぱりプロに頼めばよかった。というアンケートの結果もあります。
式場に頼もうか家族へ頼もうか悩んでいるのであれば、家族に一度相談してみましょう。
お二人だけでなく、ご両親や兄弟もビデオを見たいという声もあるかもしれません。
もし、お二人の家族や友人がビデオ撮影を率先して行ってくれるとなった場合、こちらでご紹介した内容を上手に伝えることで、先ほどあったような失敗を回避できるかもしれないです。
あとは撮影する人によって左右されますけどね。
一生に一度の結婚式だからこそ、色んな部分でやりたいこと、叶えたいことがあると思います。
でも、お金が必要なのも事実です。
ビデオ撮影を残すのか、誰に頼むのかも、二人でしっかり話し合って決めて後悔が残らない結婚式にしてほしいと思います。
最後までご覧頂きありがとうございました☆